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■ 2007 Jリーグ
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 VS 横浜F・マリノス(06/26)
 VS ジュビロ磐田(06/26)
 VS アルビレックス新潟(06/19)
 VS 横浜FC(05/23)
 VS ヴィッセル神戸(05/23)
 VS 浦和レッズ(05/12)
 VS サンフレッチェ広島(05/09)
 VS ヴァンフォーレ甲府(05/12)
 VS 鹿島アントラーズ(04/07)
 VS 大分トリニータ(03/17)
 VS FC東京(03/10)
 VS ガンバ大阪(03/03)


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VS 横浜F・マリノス (2007/6/24)
大宮アルディージャ 0 - 0 横浜F・マリノス

この試合がリーグ前半戦の最後、全チームと一回りしたことになる。そんな中、マリノスとはナビスコも入れて3戦目、1勝1分と大宮にとっては苦手な相手とは思わない。

ただ横浜も調子を取り戻しつつあるし、最近では特に高い位置からプレッシャーに行っているみたいなので、大宮としては慌てずにボールを回せるかどうかがこの試合の鍵を握っていると考えていた。

試合が始まり実際感じたことは、それほどプレッシャーを掛けてこなかったということだ。逆に言えば、大宮が上手くボールを回せていたとも言える。

この試合では宏太に代わってエニウトンが1トップに入った。宏太ほど裏への飛び出しはないが、彼は足元でしっかりキープできるので、それがゲームを上手くコントロール出来ていた要因だったと思う。

特に左サイドは、波戸さんと片岡と自分の3人で上手く突破出来ていたし、実際に多くチャンスも作れていた。サイドチェンジも多用し、逆サイドにボールがある時はいつもならもっと中央へ入っていくのだが、この試合ではサイドに残っている方が相手にとっては嫌だろうと感じたので、中へ入らずに逆サイドで待っていることが多かった。相手の攻撃はロングボールだけでそれほど怖さはなかったが、一発がある選手が多かったので、セカンドボールへの反応には注意した。

完全に前半は支配できていたので、何としても先制点が欲しかったが、結局1点も取れずに前半を終えることになった。

後半に入り、相手は2人の選手を交代してきた。FW大島はロングボールに対して強さがあり、那須に関しては横浜の右サイドの守備が不安定だったこともあり、守備要因として投入されたのだろうと考えた。

そして横浜は、試合前から注意していたハイプレッシャーを後半早々に仕掛けてきて、本来のサッカーをやり始めた。後半に入る前から大宮はそれを分かっていたが、なかなか試合をコントロール出来なかった。ボールを奪っても裏へ飛び出す選手がいなくて、足元ばかりになってしまっていたので、横浜の術中にハマった形となり、終始押し込まれる形となった。

時々片岡が飛び出し、その時は形になって攻めることが出来たが、その回数をもっともっとチームとして増やさないことには、あの状況を変えることは出来なかった。

結局、そのままスコアレスドローになり、ホームで手痛い引き分けになってしまった。前節の磐田戦とは違って、最後まで勝ちを意識して戦ったが、後半戦に関しては自分達のサッカーが出来ていなかったので、この結果は当然なのかもしれない。

シュートも後半1、2本しかなかったし、ホームゲームなのでもっとアグレッシブに戦う必要があった。前半の流れを後半にも持っていけなければ、この先苦しい戦いが続くことも考えられる。あのような状況でも、試合の中で臨機応変に対応する能力が必要だと感じた。裏へ飛び出すこと一つとっても、試合の中で感じているのであれば、それを実行してやらなければいけない。誰かがやるだろうではなく、個々が責任を持ってやることを心掛ける必要がある。

アウェイでの勝ち点1は奪ったとも言えるが、ホームでの勝ち点1は「2」を失ったとも言えるのだ。

8戦負けなしのまま次節はガンバ大阪戦を迎える。開幕戦もガンバ、そして中断前もガンバと、どれだけ成長したかを比べるにはもってこいの相手だ。最初から守備的な意識にはならず、今まで通り、大宮のサッカーを貫き通す気持ちでアグレッシブに戦いたい。

横浜戦では、前節の反省点を修正して小林(慶)と片岡のポジションがすごく良かった。このようにまず課題を理解し、選手でコミュニケーションを取りながら一つずつステップアップしていくことが大切だろう。

シュートへの意識ももっともっと強く持たなければいけない、課題はたくさんあるが、チームの成長を感じるこの時期に、何としても首位ガンバ大阪を打ち負かして、次のステップアップの自信に繋げていきたい。


VS ジュビロ磐田 (2007/6/20)
大宮アルディージャ 0 - 0 ジュビロ磐田

アウェイの磐田戦、中3日とハードなスケジュールの中での試合となった。

磐田は開幕してから勝ったり負けたりと、安定した戦いをしていたとは言えなかったが、FW前田が復帰してから、本来の強い姿を取り戻しつつある。特に今年に関しては、今までの攻撃サッカーではなく、ラインを少し低めに設定して、奪ってカウンターを主とするスタイルが中心になっている。

大宮が最も注意することは「被カウンター」だ。特にMF太田にボールが渡った時が磐田の一番のストロングポイントで、彼の突破からのクロスを前田がゴール前で合わせるというのが磐田としての狙い、そして大宮にとっては一番気をつけなければいけないことだった。

試合が始まり、ボールを支配していたのは大宮だったが、下がって守る磐田に対して、それほど効果的にボールを動かせてはいなかった。攻め倦む時間が長く、逆に中盤でボールを失うことで磐田にカウンターのチャンスを与える場面が何度かあった。一番注意すべき点だったにもかかわらず、安易にボールを失うことが多かった。

そして、徐々にボールを支配される時間が長くなり、逆に大宮が下がってカウンターの形を取る羽目になり、試合の流れとしては磐田のペースで進んでいった。

前半一番のチャンスが、エニウトンのシュートがポストに跳ね返り、そのボールが自分の足元に来た時だった。あの場面、シュートコースは相手が完全に防いでいて、相手との間合いがすごく近かったし、かわしてシュートを打つにも他のDFに挟まれる気がしたので、唯一開いていた相手の股の間を狙ってシュートを打った。自分では狙い通りのシュートだったが、GK川口のセーブに合い、チャンスを逃してしまった。

そのまま前半を0−0で折り返したが、後半に入る前に監督からもっとシンプルにプレーするよう注意があった。

後半に入ると、お互いがチャンスを作り合って、いつゴールが生まれてもおかしくない状況だった。

磐田は後半2FWにシステムを変更してきて、前線に人を増やしてきた。特に残り20分くらいからは、守備になっても磐田の選手が前線に残っているため、大宮は攻撃している時も守備のバランスを崩さないよう注意した。

残り5分を切った辺りで、大宮としてはアウェイで磐田相手ということもあり、引き分けも視野に入れながら戦うことになった。結局そのままスコアレスドローで試合も終わり、貴重な勝ち点1を取ることが出来た。

この試合での反省点としては、中盤の選手で特に小林(慶)と片岡の、守備時のポジションが下がりすぎだったこと。彼らがもう少し高い位置に行くことで、相手に攻め込まれる機会は減るし、全体的にもっと前でボールを奪えることも増えただろう。上手くいっている時間帯は、たいていこの二人のポジションが高く保たれている。早十・小林(慶)・マサ・片岡・藤本のMF5人が一直線になっている時は良くない時で、その部分の修正が必要だと感じた。

試合全体を通しては悪くなかったと思うが、特に前半に関しては、相手のストロングポイントに対してきちんと対処出来ていなかったことは反省すべき点だろう。後半は自分達のサッカーが充分に発揮できたし、チームとしても自信を深める内容になった。

これで「7戦負けなし」と良いのか悪いのか分からない状況と思われているかもしれないが、何より勝ち点を一つずつでも積み上げることが今のチームにとっては重要だし、どんな状況もポジティブに捉えていきたい。

この試合は今思い返しても、正直、どちらに転んでもおかしくない試合だったように思う。


VS アルビレックス新潟 (2007/6/16)
大宮アルディージャ 2 - 1 アルビレックス新潟

引き分けが何試合か続いていて、ここで勝利をどうしても取っておきたかった。

今年の新潟は、今までのチームカラーとはちょっと違う感じがする。ホームでは例年と同じように強さを発揮しているが、アウェイの試合でも勝ち星が増えている。試合の内容もよく、去年までなら単調なロングボールが多かったのに、今年はエジミウソンを中心に短いパスをしっかりと繋ぐ、攻撃サッカーをしている。

その中でも注意する点は、やはりエジミウソンの個人技だろう。彼は万能なFWで、ポストプレーも出来るし、裏へも飛び出せる。その上ドリブルも上手く、シュートも正確だ。Jの中でもトップ3に入るくらいの素晴らしいFWである。

大宮は、彼のマークをしっかりすることに細心の注意が必要だった。

試合が始まり、大宮はいつものようにしっかりとボールをキープして攻撃を仕掛けた。相手がマンツーマンのチームだったので、まずは人が動くこと。これをやらないとマンツーマンの相手には対処できない。そして相手を食い付かせて裏へ飛び出す。この連続でチャンスを作りたいところだった。

ここ何試合かでも、上手くいっている時間帯は、必ず誰かが飛び出していたり、早い縦パスから一気にスピードを上げるなど緩急がついた攻撃が出来ている。それを無意識の中ではなく、意識的に出来るよう選手間でも話し合っていたし、この試合でも前半の中で何度かそうした場面も見られ、シュートチャンスを作り出せていた。

守備面では、相手のボランチに対して、マークの受け渡しが上手くいかなかった時に、前を向かれてFWへ縦パスを入れられる場面が何度かあった。コウタのポジションが中途半端になってしまい、前からプレスにいけない場合は、もっと彼のポジションを調節して、守備の位置を決めなければいけなかった。

相手選手が前半の終わりに退場して11対10になり、自分としては残り5分間くらいで勢いに乗って攻めたかった。それで、監督にコウタの1トップではなく、小林(慶)をFWの位置に上げて、2トップにすることを提案した。しかし、監督からは「前半はそのままでいこう」と指示があり、そのままの状態で前半を終えた。

ハーフタイムに監督から「焦るな!勝ちたい気持ちは分かるが、もっと冷静にじっくり攻めよう!」と言われ、選手の勝ちたい気持ちが空回りしかけていることに気付いた。そして、まずはもう一度みんなで落ち着きを取り戻すことを確認し合い、後半のピッチに戻っていった。

相手は10人になった時点で、当然「守備」の意識が強くなり、自陣に下がって守備を固めてきた。そうした展開の中で、まず大宮がやらないといけないことは、相手を疲れさせるくらいボールを回すこと。そして、マークを不安定にして、サイドからの攻撃を増やし、相手の守備が広がった時は、中央から裏へ飛び出すということを心掛けた。

数的優位の状況は、簡単のようでそうではなく、相手は守備を割り切ってやってくるので、崩して点を決めることは非常に難しかった。

そして点が入った場面、完全に崩したのではなく、レアンドロのロングシュートが相手に跳ね返り、それをコウタと大悟の二人でパス交換した形でのゴールになった。

問題はここからで、点を奪った4分後に、セットプレーからの流れで失点してしまう。あの場面を振り返ると、ちょっとした切り替えの遅さ、集中の欠如が原因だった。具体的には、ペナルティエリア近くでファールをしてしまったこと。そして、スローインになり、切り替えが遅くてマークを仕切れなかったことである。

相手は得点を取られてすぐに「完全な守備」から「攻撃」に切り替えざるを得なくなり、前掛かりになってきていた。勢いもあったので、自陣でのセットプレーを与えてはいけない時間帯だった。人数が少ない時は、セットプレーを奪いに行くというのは鉄則であり、それを与えることは相手の思う壺なのだ。特に時間帯を考えると徹底してそれはさせてはいけない場面だったと言える。

ただ、失点してしまって何が何でも点を取りに行かなければ行けない状況で、最後に若林が決勝ゴールを決めてくれたことは本当にチームを救ってくれた。もちろん彼一人で取ったわけではなく、失点後も下を向かずに戦い抜いた、選手全員の気持ちが彼のゴールを生んだと思う。

それでも、若林の気迫のこもったゴールは、チームの状況を一変してくれたし、これからの足がかりになる勝ち点3をもたらしてくれたことは間違いないだろう。

チームも引き分けを挟みながらも、負けなしで来ているし、状況は悪いが着実に上へ向かっている。サブで出てくる選手が試合を決めてくれることは、チームの勢いにも大きな影響を与えてくれる。

そして、この試合で勝った一番の要因は、1万6千人を超える多くのサポーターが観に来てくれたことだ。

これはお世辞でも何でもなく、心の底から感じることだ。大声援があの決勝ゴールを呼んだと思うし、ホームの利を生かして勝利を手にすることが出来た。やはりあれだけ多くのサポーターが駆けつけてくれると、選手の勢いも倍以上の力になる。

本当に心から感謝しています。ありがとう!

少しずつ内容も良くなり、結果も付いて来てくれているので、このモチベーションを維持して、まずは7月の中断まで全力で戦っていきたい。

みなさんの大声援で、これからも僕たちに力を貸して欲しいと思います。


VS 横浜FC (2007/5/19)
大宮アルディージャ 1 - 0 横浜FC

前節の結果により、屈辱的な最下位転落という事実が大宮に重く圧し掛かり、この試合は何としても勝利することを誓って臨んだ。

横浜FCは、補強した選手が怪我で試合に出られず、守備的にやらざるを得ない状況が続いている。去年までの大宮以上に守備意識が強く、ボールを奪っても繋ぐことが一番ではなく、人数をかけずに、早いカウンターを狙うことで、リスクも少なく、勝てないが負けないサッカーをするチームだ。

大宮が一番気をつけることは、「攻め急がない」ということ。無理をして攻めて、相手の術中にハマることだけは避けたかった。

前半が始まり、最初からボールは大宮が支配していた。前線の選手が縦横自由に動き、相手を混乱させながらパスを繋ぐことを意識した。

横浜は真ん中へボールを入れさせないことが狙いで、大宮はサイドにどんどんボールを運ぶことが出来た。そこから一工夫足りない時間帯は、どうしても相手の守備にやられてしまい、特に豪雨で中断するまでは、それほどチャンスを作れなかった。

試合が再開し、自分が感じたのは、あまりサイドの自分とコウタは中へ入らない方がいいということと、横浜のサイドバックは1対1が強くないということだった。自分が外へ張ることで、片岡や小林にボールが渡るようになり、そこからサイドへ展開して突破を図る。その1対1の場面では、積極的に勝負を仕掛ける。そこが一番の狙いとなった。

後半に入っても狙いは同じで、中を固めてくる横浜に対して、サイドは大宮が完全に支配することが出来ていた。前半はクロスの精度が悪く、チャンスになりそうでならなかったが、後半はマイナス気味のクロスが有効になり、チャンスを生み出すことが出来た。

サーレスに変わってコウタが前線に入り、橋本がサイドに入ったことで、よりサイド攻撃が冴え、コウタが自由に前線を走り回ることで相手も混乱が起きて、苦しい時間帯だったが、チームに勢いを感じた。

そして、残り5分で冨田が値千金の決勝ゴールを決め、ホームで勝利を手にすることが出来た。

結果的に流れから点を取れなかった。あれだけ守りを固めた相手を崩すのは、本当に難しかった。

バックパスをする度に、サポーターからブーイングが起き、実際選手側にとっては苦しかった。この試合では、無理して前へ行くのではなく、相手を誘き出すことも考えながら、ボールをどんどん動かすことがテーマだったし、バックパスを有効に使いサイドチェンジを繰り返すことが狙いだったので、もっとサポーターにも理解して欲しかった。

それでも、絶対に負けてはいけない相手から勝ち点3を奪えたことは良かった。選手も最後まで集中を切らさなかったし、勝ちたい気持ちがプレーに出ていたと思う。何かをきっかけにグンと勝ち点を伸ばせるような気がするので、まだまだ慢心せずに、次の試合に向けてしっかりと準備をしたい。


VS ヴィッセル神戸 (2007/5/13)
大宮アルディージャ 0 - 0 ヴィッセル神戸

神戸とは2月のグアムキャンプでも練習試合をしていて、ある程度どういうサッカーをしてくるのか知っていた。基本的にはあまり繋ぐサッカーではなく、前線へボールを蹴り込んで、そのこぼれ球を拾うという、シンプルなチームだ。大宮としては、アウェイの試合ではあるが、勝ち点3を何としても奪い取って大宮へ帰りたかった。

試合が始まり、神戸が前線からプレッシャーをかけてきたので、最初は大宮もボールをうまくキープできなかった。相手の寄せが早いことで、苦し紛れのクリアが多くなり、相手の陣地に入り込むことがなかなか難しかった。それでも、エニウトンを中心に、サイドから突破することを狙いとして、何度かチャンスを作ることが出来ていた。

守備面では、神戸のFW近藤に対してハイボールを蹴ってくる単調な攻めに、落ち着いて対処できていたし、それほど怖いプレーではなかったので、試合自体は悪い流れではなかったと思う。

神戸の早いプレッシャーも、後半になれば落ちるだろうし、そうなれば、ボールを繋ぎながら組み立てる大宮に必ず分はあると信じて、前半は我慢することが重要だった。

しかし、あるプレーを境にして状況は一変してしまった。

皆さんも知っている通り、波戸さんが一発レッドカードで退場になってしまう。あの状況で、熱くなってしまうのは仕方がないが、チームとしては大きなダメージだった。

そこでまず頭に浮かんだのが、残念ながら「勝ち点1が最低条件」ということ。

後半に入って、4−4−1のシステムにして、完全に自陣に下がって守りを固め、チャンスを見計らってカウンターを仕掛ける。あの状況ではこれが精一杯の方法だった。

しかし、神戸も攻め疲れていたのか、ロングボールを放り込んでくるだけで、全く怖さがなかった。それだけに、結果論になるかもしれないが、4−3−2のシステムにして、人数は少ないかもしれないけれど、前半と同じように戦うことも可能だったかもしれない。

ただ、負けて勝ち点0よりも、引き分けで勝ち点1を奪うことのほうがリスクは少なく、今の大宮にとっては間違った判断ではなかったと思う。

結果的には勝ち点1を奪い、最低条件は達成した。退場者が出て、自分達から崩れてしまう形になったが、シーズンを通して考えた時にこの勝ち点1が大きいはずだ・・・と思いたい。

試合内容を振り返ってみても、これほど中身の薄い試合も珍しい。自分でも不完全燃焼だったし、もっとやれたのに・・・と思えば思うほど、歯痒さが大きくなってくる。

今、大宮に大切なことは、自分達から崩れてはいけないということ。特にメンタル面は強く保ち、相手に隙を見せてはいけない。自分達が相手にプレッシャーをかけられるほどの、チームとしての強さを持つことが要求される。

結果的に物足りない内容と結果になってしまったが、毎試合学ぶことも多いし、それも含めてチームの成長に欠かせない経験とも言える。気持ちを切り替えて次の試合に臨むことがどんな時も大切なので、次の大一番に集中して準備していきたい。


VS 浦和レッズ (2007/5/6)
大宮アルディージャ 1 - 1 浦和レッズ

いよいよ埼玉ダービーを迎えることとなった。

浦和の状態は決して良いものではなく、ACLを戦うチームの宿命とも言うべき、ハードな日程が続いている。それでも、個々の能力は紛れもなく、Jの中でもトップクラスである。

大宮が気をつけることは、まずサポーターに圧倒されないこと、そして、「浦和」というビックネームに名前負けしないことだ。

広島戦では完全にゲームを支配し、チームの進むべき道がはっきりと見えた。だからこそ、それを偶然ではなく、必然としてやれるんだということを、自分達自身に証明したかった。

試合は前半から大宮のペースで運んだ。ボールをしっかりとキープし、高い位置からプレッシャーをかけて相手を自由にさせなかった。浦和はポンテがボールを持つと攻撃が一気に加速するので、4−1−4−1のシステムの中では、マサが中心となって、彼を自由にさせなかった。

大宮が一番良かったのは、サイドチェンジをスムーズに行えたことで、その結果としてサイドからの攻撃がたくさん出来たことだ。相手はクロスボールに対して自信を持っているようだったが、特にファーサイド(大裏)と言われる、相手が下がりながらプレーしなければいけない場所が狙い所だった。FW一人が潰れることで、そのこぼれ球を小林や片岡が狙う。ボールを繋ぎながらじっくり攻撃が出来ていたので、ゴール前にも人数をかけて攻めることが出来た。

そして待望の先制点。コウタの素晴らしい飛び出しから、折り返して小林(慶)がゴール。ボールを繋いで攻めるだけではなく、コウタのプレーのような裏への飛び出しも、浦和相手には有効だった。

そして、広島戦と同じ過ちを犯さないために、得点後はそれまで以上に集中して、まずは前半を1−0で折り返すことを選手間で意識統一した。

そして後半、相手が攻勢に出てくることは分かっていたし、それでも後半の最初は前からプレッシャーをかけようと話し合っていた。しかし、浦和はそれを分かっていたかのように、ロングボールをワシントンや闘莉王を目掛けて放り込んできた。

大宮は、前からプレッシャーに行くとロングボールのセカンド(こぼれ球)を拾えなくなるので、次第に前へ出れなくなり、徐々に下がり始めてしまう。それでも、浦和はロングボールを続けて放り込んできて、浮き足立った大宮は劣勢に立たされることになった。

そして失点。闘莉王の競ったボールがポストに当たり、その跳ね返りをワシントンに入れられてしまう。苦しい時間帯だったこともあり、どうしても相手に得点を与えたくなかったが、それでもチームの士気は変わらず、どうしても勝ちたい気持ちはあった。

しかし、どんどん時間は過ぎていき、残り5分を切ったところで、引き分けでもOKということを選手間で伝え合った。浦和を相手に引き分けは悪くない結果だし、どうしても勝ちたい気持ちはあったが、勝ち点をしっかり取ることも、長いシーズンでは重要ということを考えなければいけなかった。

結局、1−1の引き分けに終わり、浦和サポーターはブーイング、大宮サポーターは拍手で選手を迎えてくれた。それは決して納得のいく反応ではなかったが、今のチーム状況、チームの目指してる部分が違うことを考えると、認めざるを得ないのも事実。悔しいが、今はこれが現実なんだと、自分に言い聞かせていたのは自分だけではなかったと思う。

それでも、チームは上向きであることに間違いはないし、自分達のサッカーを浦和相手に出来たことは自信になった。まだまだ状況は厳しいが、このサッカーを続ければ絶対に結果は付いてくる、そう感じることが出来たのは、選手、スタッフだけではなく、サポーターのみんなも同じだろう。

これから快進撃を続けて行けるように、もっともっと強い気持ちで臨んでいきたい。


VS サンフレッチェ広島 (2007/5/3)
大宮アルディージャ 1 - 2 サンフレッチェ広島

大宮は、この試合から少し戦い方を変えることになった。

まずMFの動きだが、今まではなるべく両サイドハーフは、タッチラインに近い位置でプレーすることを徹底していた。しかし、これではロングボールが多くなり、上手くサイドチェンジなどを繰り返すことが出来るならば有効だが、開幕してからの大宮はそれほど上手くサイドチェンジが出来ていたとは言えなかった。全く前線に動きがないために、前へ進むことが出来ず、バックパスが非常に多いことは皆さんも感じていたことだろう。

大宮の選手の特徴の一つは、狭い地域でのボールポゼッションが上手く、極端に言えば、大きなサッカーより小さなサッカーを得意とすることである。やはり、その部分も生かすためには、MFがどんどん動いて、選手一人一人の間隔を近くすることで、パスコースも増え、有効なパス回しが出来るようになる。その上で、広くポジションを取ることと重ね合わせれば、多彩な攻撃が出来るようにもなるのだ。

そして、もう一つ、試合の前日にホテルで選手が集まりミーティングをした。

そこでは、もっと前線からプレッシングを仕掛け、全体をもっと高い位置に進めよう、そうすることでチームにも勢いがつくし、ボールを奪う位置が相手ゴールに近いことで、カウンターも仕掛けやすいから・・・という意見でみんなが一致した。4−1−4−1というシステムは、守備的なんだという固定観念がどうしてもあって、まずは自陣に下がって・・・という考えをみんなで改めることになった。

試合を振り返る前に、この2点をチームとして改善したということを皆さんにも伝えたかった。


そして、試合についてだが、スタートした時の感覚としては、自分達が思い描いていたサッカーが、これほどまでにぴったりハマるとは正直驚いた。

狙い通りに前線からプレッシングを仕掛け、ボールを奪ってからも全員がよく動いてボールを回し、相手のプレッシャーをほとんど感じることなくプレーできた。ネガティブなバックパスではなく、前へ進むためのポジティブなバックパスを有効に使いながら、攻撃の形を作ることが出来た。

そして、時にはサイドに張ることで、相手の守備陣を間延びさせ、先制点はそんな狙い通りの展開から生まれた。

しかし、完璧な試合運びをしていたにも関わらず、一瞬の隙を付かれて、先制した1分後に同点にされてしまう。結果的にはこれが一番大きなミスだったし、集中力の欠如と言うしか理由は考えられない。

後半に入ってからも、どんどんペースは大宮になり、勝ち点3を取ることに自信も感じたし、それだけしか狙っていなかった。

そして悪夢のロスタイム。

あの時間帯は完全に大宮に勢いがあり、最後のCKがラストチャンスだと思った。本来なら、アウェイで勝ち点1を狙うことも考えられるが、勝ち点3がどうしても欲しかったし、チームの勢いを考えると間違いではなかったと思う。

しかし、サッカーとは難しいスポーツで、そうは簡単に勝利させてもらえなかった。結局、そのままカウンターで失点し、痛い敗戦となってしまった。

試合後、「選手に引き分けを考えたか?」と聞くと、「全く考えなかった・・・勝ちたかった!」という答えが全員から返ってきた。確かに結果は負けてしまったが、自分はそんな選手の気持ちを尊重したいし、決して勝負に行って間違っていたとは思わない。監督自身は、「引き分けを狙え」と選手に伝えるべきだったと試合後に言っていたが、それでも選手の「勝ちたかった!」という気持ちを聞いて、嬉しいし、尊重したいと言ってくれた。

実際、勝ち点1を失った形になったかもしれないが、選手の(勝ちたい!)という強い気持ち、狙い通りのサッカーが出来たという達成感を考えると、決して無駄ではない試合だったと思う。

内容では今期一番良かったと思うし、何よりサッカーが「楽しかった」と選手が言っているのを聞いて、明るい光が見えてきたように感じた。この試合がチームにとって大きな岐路(ターニングポイント)であると感じたのは、選手だけではないと思う。

まだまだ上へ行くチャンスはある。一つ一つ乗り越えて、気持ちを新たに次の準備をしたい。


VS ヴァンフォーレ甲府 (2007/4/28)
大宮アルディージャ 1 - 2 ヴァンフォーレ甲府

今年の甲府は細かなパスを繋ぎながら相手を翻弄し、ボールポゼッションを高めて攻撃をしてくるチームだ。大宮としてはしっかりとゾーンを作り、特にキーマンのMF林選手とMF藤田選手を抑えることに注意した。

前半の最初は、甲府の早いパス回しに戸惑いはしたが、自分達の前でパスを回されることは問題ないと感じていたし、特に裏を突かれて決定的な場面を作られていなかったので、大宮としては落ち着いて守れていたと思う。

しかし、攻撃へ切り替わった時に、ボールをキープすることを意識しすぎたのか、前へ前への気持ちが弱く、ネガティブなバックパスが非常に多かった。

相手は細かいパスを繋ぐために、狭い地域に4人から5人くらい集まっているので、奪われた瞬間、人が多くいる分、プレッシャーにすぐいける。逆に大宮はボールを奪っても逆サイドなどの空いたスペースへボールを運ぶことが出来ず、奪ってもまたすぐに奪われることが多かった。

ミーティングでは、奪った瞬間に逆サイドへボールを運ぶか、一気に裏へパスを送るか・・・ということを話していたが、この試合では狙い通りに出来ていなかった。

そして、徐々に押し込まれる展開になって、前半に痛い失点を食らってしまう。あの場面も、一瞬の隙をやられてしまった印象があり、集中力がなかったとしか言いようがない。

後半に入って、とにかく追い付くことしか頭になく、全員が前へ前への意識になって、セカンドボールや相手の前でボールを奪うことが多くなった。そして、相手を押し込む時間帯が増え、ペナルティエリア内でファールを誘うことが出来、PKを決めて早い時間帯に追い付くことに成功した。

しかし、いつも注意していることなのだが、得点後の5分間というのはメンタル的に危険で、絶対に集中を切らせてはいけなかった。簡単にサイドを突破されてCKを与えてしまい、セットプレーから2失点目・・・。何とも後悔しがたい1点だった。

今の大宮はCKやFKをゾーンで守っているので、人と人との間へ落ちてくるようなボールに対しては弱さが出る。開幕した当初は、マンツーマンで人にビッタリ付く方法だったが、失点が目立っていたので変更した。ここ最近は失点することがなかったし、上手く行っていただけに、あの場面でセットプレーから失点したのはチームとして大きなダメージとなった。

その後、選手一人一人が追い付こうと必死になり、前半には見られなかった分厚い攻撃が出来るようになった。後ろが2対2の同数になっていようが、積極的にリスクを恐れない攻撃に変わった。

しかし、結局点を奪えず、1−2の負け試合となる。

どうしてあの残り20分のような試合が最初から出来ないのか???問題はメンタルにあるとしか言いようがない。ミスを恐れず、とにかく前へ前へ進む気持ちが、負けている時でないと発揮されない。

今年のチームカラーとして、ボールポゼッションを高めるために、バックパスをすることが多く見られるが、それは決して相手から逃げる為ではない。次に前へ進むために必要なバックパスでないといけない・・・はずだ。

今はそれが大宮の一番の課題かもしれない。バックパスに対して、相手はそれを狙っていたかのようにプレッシャーをかけて、パスをもらった選手も、結局困って前へ蹴るだけになってしまう。これでは悪循環になってしまうのも仕方がない。

多少無駄になってもいいから、ミスを恐れずに相手の背後へ蹴って走ることも必要だろう。それで相手を後ろ向きにさせ、それに対してプレッシャーをかけることが出来れば、高い位置でボールを奪うことも可能だし、全体を押し上げるきっかけにもなる。

今はどうしても、中盤でボールを失うことが多いので、ディフェンスラインを押し上げる時間が作れていない。それでは攻撃の回数が減るのも当たり前だろう。

まずは攻撃のリズムを掴むために、前線へボールを運んでいくことをやりたい。特に前半の始めは、チームに勢いを作るためにも、前からプレスを掛け、なるべく全体の組織を高い位置に運びたい。

気持ち的に後ろではなく、まず前へということを見せて、チームの士気を高められれば、試合全体の流れも変わりそうな気がする。

今のチームに必要なのは「思いっきり」だろう。ミスを恐れない、そんなプレーを次の試合では何としても見せたい。

負けて悔しい気持ちはもうたくさんだ…。試合に勝ってみんなで喜び合いたい。


VS 鹿島アントラーズ (2007/4/7)
大宮アルディージャ 0 - 0 鹿島アントラーズ

開幕から未だ勝ち星に恵まれないチーム同士の戦いとなった。

鹿島も去年までいた外国人が全員入れ替わり、小笠原もいなくなったことで、チームとしてはまだ未完成の状態である。その中で一番注意しなければいけなかったのが、マルキーニョスの強さ・速さ、そしてセットプレーだった。

前半から鹿島がボールをキープする時間が長く、守備に追われる時間が多くなったが、それほど決定的なシュートを打たせていたわけではなく、大宮としては我慢してしっかり守り、カウンターを仕掛ける隙をうかがっていた。

特に相手の右サイドが不安定だったこともあり、橋本と波戸さんのサイドはかなり崩すことが出来ていた。ただ、自分の右サイドからはなかなか良い形が作れず、攻撃に関しては満足のいく内容だったとは言えない。

後半に入り、それまで素晴らしいプレーを続けていた佐伯が、この日2枚目のイエローカードをもらい退場してしまった。

この状況でまず大切なのは「負けないこと」だった。

逆に鹿島は「勝たなければいけない」状況になり、プレーを見る限りでは、かなり焦っているのが感じられた。大宮はそれまでも守りに関しては全く問題がなく、10人になってからは、中盤の4人を中央に絞らせて、サイドからのクロスは上げさせてもOKというふうに割り切って守った。そして、途中からレアンドロが入ったことで、特に空中戦で強さが増し、サイドからのクロスに対しても上手く対応できていた。

攻撃に関しては、数少ないカウンターだったが、サーレスのシュートが相手GKに阻まれるなど、惜しいシーンは何度か作ることが出来たが、結局最後まで鹿島ゴールを揺らすことは出来なかった。

最後の10分を切った辺りから、引き分けも視野に入れることを選手間で確認し合い、攻撃に移った時も、多くの人数を掛けて攻めることはしなかった。その点でも本当に守備面での集中力は素晴らしく、鹿島にセットプレー以外では決定的な場面を作らせなかった。この点に関しては評価したいと思う。

ただ、前半から攻撃の場面で失うことが多く、もっとしっかり繋ぐことが出来ていれば、守備の時間も少なくなるし、シュートチャンスももっと作れていたと思う。

良い時間帯もあったので、そういう時間を少しでも長く作れるように、これからもっともっと修正していかなければいけない。

お互いにとって勝ち星がどうしても欲しい試合。大宮としては状況が大きく変わってしまったために勝ち点3を奪うことは難しくなったが、それでも価値ある引き分けだったと思っている。内容はそれほど悪くなかったので、次に繋がる試合になったと思う。

ホームで勝ち点3を必ず奪い、まずは最下位から脱出して、どんどん上を狙っていきたい。


VS 大分トリニータ (2007/3/17)
大宮アルディージャ 1 - 3 大分トリニータ

開幕2連敗のあと、どうしても勝利が欲しい一戦だった。

大分とはグアムキャンプでも一度対戦したが、去年まではロングボールを多様して、あまり細かく繋いでこない印象があったが、その対戦では、新しく加入したアウグストを中心に、多彩な攻撃が出来るようになったチームという感じだった。

しかし、実際にJリーグが開幕して、ミーティングなどで大分を分析した結果では、基本は去年同様ロングボールを多用し、アウグストにボールが渡った時には、いろんな攻撃の仕掛けが出来るので注意が必要ということだった。

試合が始まり、大宮の中心は大悟ということもあって、大分のボランチの選手が大悟にマンツーマンで付く形をとってきた。それでも大宮としてはスタートは良くて、前半は相手の攻撃も随所に抑えることが出来、攻撃でもチャンスを作ることが出来た。やっていて手応えを感じられたし、相手の攻撃もロングボールが多く、アウグストにも危険を感じなかった。

問題は後半だ。相手は2FWに対してMFアウグストが前線に張ることが多くなり、DFラインからも相変わらずロングボールを蹴ってきた。大宮としては後半早々チャンスもあり、流れとしては良かったのだが、あの1失点目が大きく流れを変えた。またしてもセットプレーから決められ、アウェイで先制点を奪われる苦しい展開になってなってしまった。

それを機に大分は勢いを増し、大宮としては追いつきたい気持ちが先行して、前の選手は前線からプレスにいくのだが、後ろの選手は大分が3FW気味になっていてラインが上げれない状況で、全体が間延びした形になってしまっていた。

もしも0-0の状況なら、前の選手にあんなに高い位置からプレスに行かせずに、後ろに下がらせてコンパクトにすることを出来たが、追いつきたい気持ちが強く、前の選手と後ろの選手の考えが一致しなかった。途中で修正するためにDFラインに、もっとリスクを負っていいからラインを上げるように指示したが、DFラインからすれば相手の選手にプレスがかかっていない状況で、簡単にラインは上げれないということになり、修正の効かないまま試合を進めなければいけなかった。

それが最終的に1-3という結果を招くことになり、アウェイで信じられない惨敗となってしまった。

やはり先制点を奪われると苦しい。特に崩された点ではなく、またしてもセットプレーからということがメンタル的にもダメージが大きい。防げる失点だっただけに、何とも悔やみきれない。

今のチームは、守備の位置がすごく中途半端で、プレスを掛けるサッカーなのか、下がって去年のように守ってカウンターを仕掛けるのか、ハッキリしていない部分が大きい。

プレスを掛けるなら、相手が簡単にボールを繋げないようにどんどんプレッシャーを掛けて、それに伴ってDFラインも高く設定し、コンパクトに試合を進める方法を取らなければいけない。

この試合の敗因は明らかで、間延びした状態が続いて、大宮のペースではなく、大分のペースにハマってしまったということだろう。

攻撃に関しては、コウタの一発がチームにとって一番明るい材料になった。コウタは裏にも飛び出せるし、ボールもキープできる。今の膠着した状況を打開するには、彼のような動きのある選手が必要だと思う。その意味では、彼の復活はチームにとっては不可欠だし、これからも頼る部分が大きい。

まだまだ発展途上なのは良く分かっている。しかし、良い部分も試合を重ねることに多くなってきている。いつまでも下を向いているのではなく、前を向いて勝利を掴み取りたい。

まだまだ3節。先の長いシーズンを、何としても勝利を重ねて乗り越えていきたい。


VS FC東京 (2007/3/10)
大宮アルディージャ 0 - 2 FC東京

第2節、いよいよホーム開幕戦を迎えた。

アウェイでの開幕となったG大阪戦に0-1で破れ、何としても勝ち点3を奪いたい試合だった。相手はFC東京で、監督が代わってもチームカラーは変わらず、攻撃的で勢いのあるチームである。

大宮としては、まずは東京の高い位置からのプレッシャーをどのように凌ぐか、そして、如何にしてカウンターを仕掛けるかがポイントだった。

試合が始まると、大宮には硬さが見られ、予想通り東京の早いプレッシャーに飲み込まれていた。それでも15分過ぎくらいから試合も落ち着き、大宮はサイドのスペースにボールが渡り始め、徐々にリズムをつかみ出した。自分も数多くシュートシーンがあり、試合の流れとしては順調に進んでいた。

しかし、東京の強みでもあるセットプレーから失点し、手痛い先制点を奪われてしまう。

大宮のペースとしてはそれ以降も悪くなく、グラウンドを広く使った攻撃は相手にとってすごく有効だったと思う。

ただ、前線のエニウトンに対してサポートが少なく、サイドの自分と橋本が広くポジションを取っていたので、エニウトンにボールが入った時に大悟一人しかサポートに行けず、孤立した状況をなかなか修正できなかった。

後半に入り、大宮のスタートは非常に良かった。高い位置からプレッシャーを掛け、東京は1点を守ることに必死になっていたので、同点に追いつくチャンスは必ず来ると感じていた。特にサイドでの数的優位からチャンスも出来ていたし、決定的なシュートも何度かあった。

しかし、絶対に犯してはいけないミスを自分がしてしまう。コーナーキックのこぼれ球を簡単にクリアするべきだったのに、上手く繋ごうとしてしまい、相手へのラストパスとなってしまった。あのミスは絶対にやってはいけない。危険な場所で、しかも同点に追いつくチャンスだった時間帯を考えると、自分でも信じられない軽率なプレーになってしまった。

あの1プレーで東京には余裕が生まれて、逆に大宮はホームであるにも関わらず、苦しい立場に追い込まれてしまった。

その後も何度かチャンスはあったが、決定力の無さが露呈した形になり、結局0-2とホームで屈辱的な敗戦を喫してしまった。

言い訳はしない。この試合の全ては自分のミスから招いた結果であり、重く受け止めなければいけない。大宮のペースは良かったし、軽率なミスさえなければ逆転も出来ていたように思う。

明らかに前節より攻撃は形になっていて、守備でも安定していたように感じた。DFラインも高く位置し、攻撃の組み立ても良くなってきている。結果は悔やんでも悔やみきれない歯痒さはあるが、落ち込んでいても前へは進めないので、ポジティブに気持ちを切り替えたい。

自分のプレーの反省点としては、自陣で大きなミスをもう二度としないこと、後は中盤で奪われることが何度かあったので、もっと簡単にプレーすることを心掛けたい。

そして、クロスを上げられるチャンスがあれば、もっと積極的に上げるようにしたい。どうしてもFWが大きくないので、ラインまで突破してクロスを上げたい気持ちが強く、無理してドリブルを仕掛けている時がある。シンプルにクロスを上げて、ボールを出来るだけ多くゴール前へ持っていくようにしたい。

下を向いている暇など自分たちにはない。2連敗という結果を忘れず、危機感を持ってまた来週からのトレーニングに励みたい。

ホームで屈辱的な敗戦をして本当に情けないが、サポーターのみんなの信頼を挽回するためにも、アウェイでの大分戦で勝ち点3をもぎ取って帰ってきたい。


VS ガンバ大阪 (2007/3/3)
大宮アルディージャ 0 - 1 ガンバ大阪

いよいよJリーグが開幕した。

今年チームが掲げている目標は7位以内。具体的な数字を上げてはいるが、僕自身としては上との差を大きく広げたくない気持ちもあるので、「常に上位」という表現で今年の目標を公言している。

開幕の相手はG大阪。2年前に同じ開幕戦で2-0と快勝したが強敵だ。先週のゼロックススーパーカップでも王者浦和に4-0と圧勝し、勢いは絶好調と言っても良いくらい完成されたチームだ。

大宮の狙いとしては、守備時のG大阪がサイドにボールがある時に逆サイドのDFがかなり中に絞るので、それを利用してサイドチェンジを多用し、左サイドから攻撃を始めた時は最終的に右から攻めるといった、広くグラウンドを使った攻撃をするよう心掛けていた。これは今年の大宮の特徴でもあり、「攻撃時は広く、守備時は狭く」というサッカーにピッタリハマる形だった。

そして守備に関しては、G大阪の一番怖い選手「遠藤と二川」の両選手をどれだけフリーにさせないかということと、FWマグノ・アウベスのミドルシュート、この2点を重点的に気を付けるようにした。

試合が始まり、前半の15分までは完全に大宮の狙いが的中し、チャンスも何度か作ることが出来た。サイドからのドリブル突破が有効で、自分のシュートも枠にさえ飛べばビックチャンスになっていたと思う。また、守備に関してもラインを高い位置でキープし、G大阪に自由にさせていなかった。

しかし、徐々にプレー範囲が狭くなって中盤で奪われる場面が多くなってきた。それでリズムを失い、守備でも高い位置をキープできなくなってズルズルと下がってしまうこともあった。これは自分達が招いたミスからで、もっとシンプルにサイド攻撃を続けていれば、これ程までに流れは変わっていなかっただろう。

それでも前半の終わり頃にもう一度流れが訪れ、その時はやはりシンプルにサイドチェンジを繰り返して攻撃が出来ていた。

後半に入って、大宮は守備陣でボールを回すことが多くなった。G大阪はそれを待っていたかのように高い位置でプレスを掛け始め、それに戸惑った大宮はボールをキープすることが出来なくなり、苦し紛れなクリアや無理して繋ごうとして中盤で奪われることが多くなった。

自然と攻撃の機会も少なくなり、守備に追われる時間帯が長く続いた。それでも守備での集中力は途切れず、崩されてピンチになる場面はそれほどなかった。

G大阪はホームでどうしても勝たなければいけないプレッシャーもあり、崩されることの多かった左サイドDFを交代させ、攻撃のアクセントとして前線の選手2人を入れ替えてきた。それによって大宮の守備時間もより多くなり、攻撃もカウンター一本に絞らざるを得ない状態になっていった。エニウトンも孤立し、サイド攻撃も単調になってしまうという、悪い流れはなかなか変えられなかった。

そして残り10分頃には「引き分け」という文字も頭のどこかに浮かび始めた。「アウェイで強敵G大阪が相手、しかも流れは悪い」という条件では、それでも充分OKな結果だと思った部分もあったのかもしれない。しかし、そんな生温い結果に落ち着くほどサッカーは甘くなかった。それを嘲笑うかのように、自陣でのクリアミスから失点し、残り3分という所で決勝点を献上してしまった。試合もそのまま終了し、結局0-1という悔しい結果になった。

まず自陣でのミスについては、監督も試合後のコメントで言っているように、個人のミスを責めることは出来ない。そこまで追い詰められたチームの責任だし、失点も得点も個人のものではなく、常にチームのものだということを忘れてはいけない。もちろんミスをした選手は自分自身を責めているだろうし、落ち込むこともあるだろう。いちいち誰に言われるでもなく、一番分かっているのは本人なのだから。それも全て受け止めて、成長する糧にしてくれればそれで良いと思う。

そして、この試合の自分のプレーについてだが、非常に出来・不出来の差が激しい内容だった。良いプレーも何度かあった。しかし、悪いプレーが多すぎて、試合後反省のシーンしか頭に浮かんでこなかった。とにかく中盤でミスが多く、チャンスの場面を自ら潰してしまっていた。クロスの精度も悪く、あれでは点が取れないのも当たり前だろう。

気負いや緊張などのプレッシャーもあったのか、自分らしいプレーが多く見せられなかったことが本当に悔しい。チームにも迷惑を掛けてしまったし、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。それだけに、次の試合では必ず挽回して、チームの勝利に貢献できるよう頑張りたいと思う。

チームとしても個人としても、課題が多く見つかった試合だった。攻撃時の工夫の足りなさや、シュート数の少なさ、やはり思い切ったプレーというのがもっともっと必要だ。守備面の再確認と、攻撃の一工夫を加えて、次の試合では何としても勝利をもぎ取りたい。

G大阪相手に「良い試合をした」で満足することを考えていては成長はない。「どうしても勝ちたかった、悔しい」と思うこと、より多くのことを学び見つめ直すことで成長していけるのだと思う。まずは気持ちをリフレッシュさせて、次のFC東京戦に向けて良い準備をしたい。

遠くアウェイまで足を運んでくれた多くのサポーターに感謝しています。本当にありがとう!

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