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■ 2006 Jリーグ

 VS ガンバ大阪(08/19)
 VS ヴァンフォーレ甲府(07/22)
 VS ジュビロ磐田(07/19)
 VS 川崎フロンターレ(04/21)
 VS 横浜F・マリノス(04/13)
 VS 鹿島アントラーズ(04/05)
 VS ガンバ大阪(04/01)
 VS 清水エスパルス(03/27)
 VS アルビレックス新潟(03/20)
 VS アビスパ福岡(03/13)
 VS ジェフ千葉(03/06)

 
 
VS ガンバ大阪 (2006/8/19)
大宮アルディージャ 0 - 2 ガンバ大阪

いよいよJリーグも前半戦が終了し、ここから後半戦がスタートする。

ワールドカップの休養明けから、チームにも勢いが増し、勝ち点もしっかりと積み上げてきている。G大阪を相手に、何としても勝利して、後半戦を気持ちよくスタートしたいところだった。

試合が始まると、大宮の選手の動きがパッとしない時間が続いた。後手後手に回ってしまい、相手の出足に押される形で、ルーズボールも拾えていなかった。特に、FWとMFの間にスペースができ、MFの選手がそれを埋めようと前に出て行くのだが、今度は逆にDFとの間にスペースが生まれ、そこをG大阪の選手に使われていた。遠藤や二川は、この位置を狙っていたかのようにスルスルっと入ってきて、大宮DF陣の前でターンして、スルーパスやシュートなど、自由にプレーできていた。大宮としては、一番やられたくないことをやられていたし、それを修正する時間も余裕もなく、耐える時間が続いていた。更にチャンピオンチームは攻撃の手を緩めず、前半の大宮は再三のピンチに正直どうすることも出来なかった。

攻撃に関しては、悪い時のパターンがあり、まずFWでボールが落ち着かない、奪ったボールをすぐに奪われる、といった悪い流れを前半のうちに修正できなかった。更に守備が上手くいかないと、攻撃に移った時にも力が発揮できないし、余力も残っていない。効率よく守り、カウンターを常に狙っている状況を作り出せておらず、守備でいっぱいいっぱいになっていた。

それでも、セットプレーから1失点を喫したものの、最小限に失点を抑えることが出来、後半に望みを繋げることは出来た。

後半は動きもスムーズになり、点を取りに行かなければいけないこともあって、先手先手を打てるようになってきた。コウタが入ったことで、相手の背後を狙う動きもあり、それを嫌がるG大阪のDF陣は、徐々にラインを下げていった。そこでスペースが生まれ、大悟やヒサが間でボールを受けられるようになり、チャンスも作れるようになった。この試合のコウタはボールも収まっていたので、ミスの回数も少なく、効率の良い守備から攻撃の切り替えも出来ていたと思う。

そして、橋本が入ってからは、攻撃に迫力が増し、特に彼のサイドからのクロスは素晴らしいものを持っているので、G大阪を苦しめたのは間違いない。彼のポテンシャルからして、あれくらい出来て当たり前だと思う。このゲームを一つのきっかけとして、更に自信を持ってプレーして欲しい。

しかし、それでもG大阪のゴールを割ることが出来ず、結局、追加点を許して0−2で試合が終了した。

このゲームは、チームの今の課題が浮き彫りになった試合だったと思う。

まず、流れが悪い時にどうするのかを選手がみんな感じて理解すること。苦しい時間帯ほどミスは致命的だし、まずしっかりボールをキープすることに専念するべきだろう。

そして、チームがコンパクトになっていない時に、どうすればコンパクトに戻せるのかということ。DFが押し上げることも必要だし、FWがしっかり下がってくることも必要だろう。それをコントロールするMFが、もっと気を配ってそれを的確に判断して、修正するように努めなければいけない。

いつも同じように良い試合は出来ないだろう。しかし、苦しい時間帯や上手くいかない時こそ、どうすればその悪い流れを変えられるのか、そういったチーム状況を把握して、それを選手間で修正できるチームになっていく必要があると思う。

非常に難しいことだし、外から見ているからこそ自分も分かることであって、グラウンドの中では簡単ではない。しかし、それが出来るのが強いチームだと思う。一歩一歩チームが強くなっていくためには、絶対に必要だと思うので、自分も含めて、これからの課題として、修正に努めていきたい。


VS ヴァンフォーレ甲府 (2006/7/22)
大宮アルディージャ 3 - 1 ヴァンフォーレ甲府

前節ジュビロ磐田に勝利し、勢いを持って試合に臨むことが出来た。

ナビスコカップでは、後半ロスタイムに1点を取り、1−0で勝利することが出来たが、FWバレーを中心に攻撃的なチームなので、油断はできない。

試合が始まり、スタートとしてはそれ程良くはなかった。運動量も少なく、ちょっとしたボールへの寄せも中途半端で、少し嫌な予感がした。

しかし、久永の素晴らしいクロスから生まれたグラウのゴールで、大宮の雰囲気がコロッと変わった。守備への切り替えも早くなり、ボールへの寄せも早くなって、運動量も格段に多くなった。

甲府はバレーへロングボールを送るも、孤立していて全くサポートがなく、逆に大宮のコンパクトな守備陣に挟み込まれて、チームとしても全く機能していなかった。それに対して大宮は、ボールの奪い方も良く、相手を置き去りにする奪い方が出来ていたので、スムーズにカウンターを仕掛けられた。そして、久永がその中でも飛び抜けて運動量が多く、彼からのアシストにも表れているように、右サイドのスペースがガラ空きだった。甲府の守備への意識が少なかったのもあるが、そのスペースを有効に使えた久永の動きも素晴らしかった。

2点目もカウンターから生まれたし、3点目も右サイドの空いたスペースへ久永が走りこんでクロスまで持っていった。このようにチームとしてのボール運びがすごくスムーズだったことも、得点が重ねて入った要因だったといえる。

後半に入って早々、PKで失点することとなったが、それ以外に危ない場面はなく、守備に関しては完璧といって良いぐらい素晴らしかった。相手のFWにボールが入ると、守備的MFの片岡と斉藤がしっかり挟み込み、相手が後ろ向きになったらDFラインを上げてコンパクトにして、簡単にゴール前へ侵入させなかった。

甲府に比べて運動量が多く、ボールへの執着心も断然大宮が上回っていた。すごく良いイメージのまま終われたと思うし、これから先にも繋がるナイスゲームだったと思う。

更にもう一つ良かった点を上げるとすれば、点を取った時間帯が早かったにも関わらず、ラインを下げずに高くキープし、2点目、3点目を取りに行けたことだ。先制点を奪えても、悪いゲームの時は守備意識が強くなりすぎて、相手を自由にさせてしまい、結果後手後手に回ってしまう。それがこのゲームでは見られなかったし、ポジティブなプレーが随所に見られたことも良かった点だと思う。

連戦が続くが、この勝利に満足することなく、もっともっと勝ち星を拾えるように、気を引き締めて臨んでもらいたい。


VS ジュビロ磐田 (2006/7/19)
大宮アルディージャ 2 - 1 ジュビロ磐田

ワールドカップも終わり、いよいよJリーグが再開した。ワールドカップでは日本代表が予選を突破できず、日本のサッカー界にとって、このリーグ戦再開は重要な意味を持った再スタートと言える。

大宮は前半戦を4勝2分6敗の勝ち点14と、思った以上に力を出し切れていない感じはする。ジュビロを相手にナビスコカップでは2連敗し、大事な再開ゲームでどうしても勝ちたい相手だった。

システムはお互い4−4−2で、システム上ではマッチアップする形ではあるが、動きの多いジュビロに対して、大宮はどのようにしてゾーンで守るのかがポイントだった。

試合が始まると流れは大宮、思っていた以上にジュビロは全然ボールも回らないし、動いていなかった気がした。逆に大宮は良く動いてスペースを作り合い、特にFWへのパスが多く入ることでリズムが生まれ、多彩な攻撃を仕掛けられた。桜井とグラウがボールをしっかりとキープできるので、他の選手が上がってくる時間を作ってくれる。ジュビロは攻から守への切り替えが遅く、特に両サイドのMFが守備に下がらない分、大宮のサイドバックが開いたスペースを有効に使え、サイドでの数的優位をうまく利用できていた。

大宮の守備面について、まず一番良かったのは切り替えが早かったこと。ボールを取られたらすぐに切り替え、そのままプレスに行けるなら前線からボールを追いかけ、ダメなら下がって布陣を整える。これが出来ている時間帯は全くやられる気がしないほど、スペースを埋めることも出来ていたし、相手を自由にさせなかった。

後半の立ち上がりは、ボーっとした感じが見て取れて、案の定同点ゴールを決められてしまう。しかし、その後も下を向くことなく、ホームゲームとして責任のあるプレーを選手は見せてくれた。絶対に勝たなければいけないホームゲームで、魂のこもったプレーが随所に見られ、勝利を感じさせる予感がすごくあったように思う。

結果は2−1で大宮が勝利した。内容も大宮の方が組織的だったし、精神的にも大宮の方が充実していたように感じた。リーグ中断期間の5週間の練習で取り組んできた、しっかりした守備をやり直し、前半の立ち上がりの悪さを修正すること。攻撃面ではもっと流動的に動いて、MFもゴール前にどんどん入っていくこと。そして、セットプレーではやられないこと。この休みの間に取り組んできた修正点が、今日のゲームでは良く出来ていたように思う。

まずは大事な一戦で勝利することが出来、チームとしても大きな勝ち点3を得ることが出来た。次に繋がる試合が出来たと思うし、どうか気持ちを切らさずに、過信することなく次の試合に臨んで欲しい。次も勝利を願っている。


VS 川崎フロンターレ (2006/4/16)
大宮アルディージャ 1 - 3 川崎フロンターレ

強豪の横浜F・マリノスを破り、これからチームが上向きに行くと確信していた。内容も含めて、チームとしての成長を感じていた。しかし、大きな落とし穴がすぐ近くにあることは想像もしていなかった。

川崎も去年J2からの昇格組みで、攻撃的サッカーが実を結び、素晴らしい試合を続けている。特にジュニーニョ、マルクスのブラジル人コンビは、どのチームでも脅威を感じるほどである。守備に関しても、3−5−2のシステムがばっちりハマリ、DF3人は高さには自信をもっているように見える。11人がみんな頑張る選手なので、そういう意味では隙のないチームなのかもしれない。

大宮としては、まずジュニーニョにボールを渡さない事を考える必要がある。それにはボランチの中村を抑えることが第一にすべきことだった。そして、カウンターをさせないために、攻撃中も必ずボランチのマーカスか片岡を守備に残しておくことを徹底した。

しかし、試合が始まり、ジュニーニョにどんどんボールを触られ、自由にドリブルもされ、パスも出された。MFとDFの間隔は悪くなかったが、MFとFWの間にスペースがあり、そこを相手のボランチにフリーでボールを持たれ、大宮の中盤が遅れて対応にいくので、ジュニーニョへのパスコースをうまく遮断することが出来なかった。これがこのゲームの一番の敗因になるだろう。

それでも、アウェイのゲームで前半0−0は悪くはなく、内容どうこう言うより、前半の結果には、まずは一安心というのが本音だった。

ハーフタイムには監督からもゲキが飛び、気合を入れ直して後半に臨んだが、流れを大宮に戻すことは容易ではなかった。またしてもセットプレーから失点し、一気にペースは川崎に傾いた。セットプレーで何度もやられているのだが、なかなかそれを打開することはできない。守備の仕方を、マンツーマンからゾーンに変更しても今回は上手くいかなかった。

その後も自分達のミスから失点し、結局1−3で破れることとなった。本当に不甲斐ない試合だったし、何も出来なかったというのが、選手一人一人の本音だろう。川崎が良くて、大宮が悪かったとしか表現できない。それほどに完敗の内容だった。

省みると、まず一番問題だったのが、上にも述べたようにジュニーニョへのパスを遮断できなかったこと。それにはDF、MF、FWの10人がコンパクトでなければいけない。それによってパスコースが限定され、相手のミスを誘ってボールを奪えるのである。

そして、もう一つ問題を挙げるとすれば、選手一人一人のモチベーションだろう。それは何かと具体的に言うのは難しいが、このゲームに限っては何かチームとしておかしかった。1対1の対応でも川崎の選手が上回っていたし、ルーズボールへの反応も完全に後手にまわっていた。そこでまず勝てないと、試合に勝つことなんて絶対に出来ない。何が何でも勝つんだという気持ちが、チームの士気となり、悪い流れも良い流れに変え、苦しい時間帯も守りきれたり、得点できたりするのだと思う。

チームがまだまだだと感じる一つの要素が、やはり選手個々の中身だというのが浮き彫りになったゲームだった。自分も含めて、みんながもっと危機感を持って、一つの試合に対する重要性を感じ、100%の力を常に発揮できるように日々のトレーニングから心掛けなければ、いつまでたっても同じままのように思う。自分が先頭に立って、もっとチームに喝を入れながら、勝利に対する貪欲さを引き出していきたい。ただ良い選手が揃っていても勝てないのだ。一人一人の中身が変わらなければ・・・。

次はホームゲームだし、気持ちを切り替えて勝ち点3を貪欲に狙って行きたい。


VS 横浜F・マリノス (2006/4/8)
大宮アルディージャ 2 - 1 横浜F・マリノス

ナビスコ杯を含めて3連敗と嫌な流れを断ち切れないでいる中、今年好調の強敵、横浜戦を迎えることとなった。

横浜と言えば、去年のJリーグでは1勝1分で、相性としては悪くはない。横浜も大宮同様しっかり守ってカウンターのチームだが、同じような相手だと、どうしても攻撃をする機会が多くなるので、カウンターを受けやすいのだろう。大宮にとってはがっちり守られるより、攻撃をどんどん仕掛けてくれた方がカウンターは狙いやすい。

しかし、試合が始まると、ゲームを支配していたのは大宮だった。ボールもよく回ったし、チャンスも作れた。そして、シュート機会も多かった。前線からのプレスでリズムを作り、DFラインの設定を高くして積極的にボールを奪いに行った。横浜も大宮のことを研究してきたのだろう、DFとMFの間に人を置き、ゾーンディフェンスの隙を狙おうとしていたが、それでも、大宮はコンパクトに全体を保ち、特に横浜の左サイド、ドゥトラとマルケスのコンビにはやられないよう、細心の注意を払った。

やはり、横浜で一番怖いのはマルケスで、彼からのチャンスが今の横浜を支えていた。マルケスとは名古屋で一緒にプレーしていたが、右利きなのになぜか左サイドが好きで、相手を背負っても簡単にターンしてしまうし、周りを生かすことのできるプレーヤーだ。彼をどこまで抑えられるかが、このゲームでの大きなポイントとなった。

前半はまずまずの内容で、1−1で折り返すこととなった。

後半に入る前の修正点としては、攻撃している時の守備の意識をもっと持つこと。特にボランチの一人は攻撃に参加していいが、一人は必ず後ろに残ることを徹底した。また、横浜のDFが意外とマークをルーズにしていたので、サイドの裏を狙うよう指示が出た。

後半になると、横浜も攻勢に出てきて、マルケスを中心にサイドからどんどんクロスを上げてきて、大宮も守る時間が長くなっていった。それでも集中力は切らさずに、全員でしっかり守れていたし、特にボランチの二人が前にも後ろにもプレッシャーを掛け、何度もピンチを救ってくれていた。

横浜も、大宮の嫌なところ嫌なところを突いてきて、さすがに強敵だなと感じさせられた。それでも、失点は許さずに膠着した状態が続いていたが、選手交代が流れを変え始めた。まず、奥野さんに代えて冨田が入り、守備をもう一度立て直すことに成功した。そして、桜井さんに代わって吉原が入り、空いたスペースにどんどん走り込んでくれたので、カウンターにチャンスを感じることが出来た。

コウタはキープ力もあり、ドリブルも上手いので、簡単にボールを奪われない。それに、相手DFの裏も狙えるので、相手にとってはあの時間帯に投入されるとかなり厄介な選手だろう。逆に、味方にとっては、これほど頼りになる選手はいない。決勝ゴールも彼から生まれたし、この試合を決めた選手の一人がコウタであることは間違いないだろう。

そして、何と言っても大悟の活躍はいまやチームの勝敗を左右するほど大きな存在になっている。彼はドリブル、パス、シュートと何をとっても素晴らしい。彼の加入により、中盤に落ち着きどころが増えて、ボールを失う回数が去年に比べても激減した。攻撃でもほとんどの得点に絡んでいるように、素晴らしい能力を発揮してくれている。性格も良くてチームにすぐ馴染めたし、本当に良い部分しか思い浮かばない。これからも、チームとして彼にもっとボールに触れさせる機会を作ることで、よりチャンスが作れると思う。

横浜戦に戻るが、2−1で勝ったことは、何よりチームに自信を取り戻す好結果となった。連敗を止めることも出来たし、内容も納得のいくものだったし、チームが本当に成長していることを感じられた。

特に良かったのは、積極的な守備ができたこと。去年と違う部分としては、相手の攻撃に合わせて守るのではなく、こちらからボールを奪いに行くことで、奪った時の攻撃に勢い良く入ることができるので、相手にとっても脅威となっているはずだ。これはこれからも続けていきたい部分である。

ここまで、G大阪・鹿島・磐田・横浜と、連戦の中で強敵を相手にしてきたが、去年のような差を感じることはなく、逆に、大宮の方が組織的であり、チーム力としても全く引けを感じていない。しかし、最後の勝負どころでの強さはG大阪に、試合運びの上手さでは鹿島や磐田にやられたと感じた部分もある。それでもチャンスは多く大宮にあったと思うし、結果が逆になっていたかもしれない。

いずれにせよ、横浜に勝ったことで嫌な流れを断つことが出来た。今期はまだ連勝がないので、何としても次の試合に勝ち、上を目指してもっと勝ち点を積み上げて行きたい。


VS 鹿島アントラーズ (2006/4/2)
大宮アルディージャ 1 - 2 鹿島アントラーズ

試合が連続していることもあり、この試合は簡単にポイントを押さえて書こうと思う。

去年のJリーグでは2試合とも完敗というくらい完全に試合を支配されて、何も出来なかった相手の鹿島。天皇杯では1−0と勝利をしたが、内容はがっちり守ってカウンターの1発で勝ったという印象がある。今年は新戦力が加わり、成長段階にあるチームとして、その強敵に対して思いっきり戦いたいというのが試合前の気持ちだった。

大宮がここ3試合ぐらい、結果は別として、内容がいいのは何故なのかを考えてみると、やはり去年のようにがっちり守ってカウンター1本という、リアクションのサッカーから抜け出したことに大きな要因があると思う。守備の位置を去年より5メートルから10メートルほど高く保ち、何もかも下がって守るのではなく、チャンスと思えば相手の陣地からもプレッシャーを掛け、そこで相手にロングボールを蹴らせてボールを奪うという、去年にはあまりなかったシーンが今年は見られるようになった。

攻撃面に関して言えば、小林(大)、小林(慶)、鹿島戦で言えば、吉原が入ったことで、ボールの落ち着き所が増えたことが大きな収穫だろう。奪ったボールをすぐに失ってしまう回数が去年は多かったように思うが、今年はその部分が変わって、カウンターだけではく、遅攻の回数も多くなった。

まずは攻撃・守備のポイントを上げてみたが、そうした点がここ3試合では随所に見られ、チームの成長を感じさせてくれている。

そして、この鹿島戦。相手は強敵だが、このゲームで言えば、完全に大宮のペースで試合は進んだ。結果的には1−2で敗れはしたが、セットプレーからの2失点だし、完璧に崩されてやられたシーンはほとんどなかった。逆にチャンスは大宮の方が多かったし、点数が逆になっていてもおかしくない内容だったように思う。

しかし、これが鹿島の強さなのかもしれない・・・という事も感じさせられた。内容が悪くてもセットプレーで勝ち点を稼げる。先取点を奪って、守備では我慢しながら90分を粘る、といった点に関して言えば、今の大宮には足りない部分だろう。これが強いチームの必要条件なのかもしれない。内容が良くて勝つのは当たり前だが、内容が悪くても勝ち点は取れる。長いシーズンを通して戦うときに、良い時もあれば悪い時もある。その時に、チームとしてどうやって勝ち点を積み重ねていけるかが、強いチームとそうでないチームの分かれ道のような気がする。

ただ、大宮も去年のような完敗をすることがなくなったし、強敵が相手でも、ゲームの主導権を握れるようになった。これは大きな収穫だし、チームの成長を感じられる要因だ。2連敗と苦しい立場だが、まだまだ大宮はやれるチームだと信じている。勝ち点を拾う泥臭いサッカーがもっと出来るようになって、結果も内容も付いて来てくれるような試合がこれから出来てくるはずだ。

今回は試合の内容にあまり触れていないが、今のチーム状況をポイントを挙げて書いてみた。まだまだ発展途上のチームだが、この先に光は見えてきていると思う。連戦で苦しい時期に来ているが、チームが一丸となって、この苦境を乗り越えて行きたい。そうすれば必ず、強い大宮アルディージャになれるに違いない。


VS ガンバ大阪 (2006/3/29)
大宮アルディージャ 1 - 3 ガンバ大阪

去年2連勝しているG大阪との対戦。相手は何としても3連敗は阻止したいだろうし、上位を狙っていく上ではどうしても負けられないだろう。大宮としても、前節で良いゲームをしており、アウェイだが勝ち点を狙っていく試合だった。

G大阪は、去年の得点源で中心だったアラウージョが退団し、大分のマグノ・アウベスを獲得した。彼はゴール前だけではなく、中盤に下がっても仕事が出来るし、チームの為にプレーできる選手だ。アラウージョほど怖さはないが、フェルナンジーニョとのコンビは間違いなくJではトップの実力を持つFWだろう。

まず大宮は前半を0−0で折り返したかった。G大阪の攻撃をしっかりと凌いで、チャンスを見てカウンターを仕掛けるのが狙いだった。しかし、試合が始まって感じたのは、G大阪がそれほど攻撃的ではなく、どちらかというとしっかり守ってカウンターを狙っているようだということだった。逆に大宮の方がボールを持っている時間が長かったし、流れとしては大宮の方が良かった。特にボランチにボールが集まり、そこから上手くコントロールできれば、ゴール前までもっと行けただろう。しかし、なかなかボランチでボールが落ち着かず、逆にG大阪としてはそこで奪ってカウンターを仕掛けていこうという狙いが感じられたのだ。

大宮はボールはキープしているものの、なかなかゴール前まで行けず、回しているのではなくて、回させられているようだった。ここが大宮の課題で、相手を脅かすようなボール回しがまだ出来ない。特に裏を狙う選手がいないので、相手も前向きに守備が出来、優位に立てない。もっと裏に飛び出す動きをすれば、それがミスパスになったとしても、相手は自分のゴール方向に向いてボールを処理しないといけないので、クリアもやり難いはずである。そして、クリアボールなどを拾って二次攻撃に繋げられればもっと怖さのある攻撃ができるだろう。

そして、先制点を奪われたシーンだが、不本意な判定でゴールが認められ、プラン通りに無失点では前半を折り返すことが出来なかった。納得がいかない部分もあるが、それを言ってもきりがないのであえてコメントは控えたい。

ハーフタイムに、前半の様子から、ボランチにボールが集まることが分かったので、守備重視の布陣から、マーカスに代えて小林慶を投入し、中盤のボール回しをもっと攻撃的にしようという狙いに変更した。

小林慶が入ったことで、前半は横へボールを回すことが多かったが、後半は前へ進む回し方ができるようになった。徐々にゴール前まで行けるようになり、得点の予感も感じさせた。

そしてチャンスが来た。スローインから自分がターンし、ゴール前へクロスを上げたのを、桜井さんが決めてくれて同点に追い付くことができた。あのシーンも、森田がクロスに対して二アサイドに飛び込んでくれて、それに相手DFも引き寄せられて、桜井さんがフリーになった。あの得点シーンを生み出すには森田の動きが欠かせなかったと思う。

そして、流れは完全に大宮へ来ていたが、追加点を奪えず、逆にG大阪に繋がれながらゴール前まで持っていかれ、2点目を失ってしまった。あのシーンでは、まずシジクレイのドリブルから縦パスが入ったことがポイントで、DFとMFの間に相手の選手が居ることを確認しなければいけなかったし、一番危険な場所はどこなのかを把握して、まずは中央を固めることを意識しなければいけなかった。そして次に、ゴール前に行かれたことは仕方がないとして、クロスが入る時はゾーンディフェンスではなく、マンツーマンにしないといけなかった。中盤ではゾーンディフェンスなのだが、ゴール前ではマンツーマンというのは基本だし、チームとしての約束事なので、これからの課題として早めに解決しなければいけない問題である。

ここでもう少し説明すると、「ゾーンディフェンス」とは、相手に関係なく、一人一人が決められた自分のゾーンを守ることで、相手がどんなに動き回ろうと、それには付いて行かない守り方である。逆に「マンツーマン」とはゾーンと全く反対の意味で、常に相手にくっ付いてマークすることである。ゴール前は、一瞬の隙も与えてはいけないので、マンツーマンにすることが決まりである。中盤のディフェンスの仕方には色々あるが、ゴール前はどのチームもマンツーマンが基本だ。これが出来ていなかったことで、2点目の失点に繋がってしまった。

3点目は、自分のミスからカウンターを食らったのだが、勝つために追い付かないといけない場面だったし、全員が前のめりになっていたので仕方がない部分もある。

全体的に内容は悪くなかった。しかし、決定力の差を感じさせられたし、いくらボールをキープしていても、シュートまで行かなければ意味がないことを改めて感じた。相手が怖さを感じるような、攻撃的なボール回しをもっと出来るように工夫していきたい。裏への飛び出しはその為であるし、これからも労を惜しまず、積極的に裏を狙って行きたい。

負けはしたが、チームがもっと良くなることを感じることが出来たし、下を向かずに前を向いて頑張って行きたい。次も強敵だが、アウェイで貴重な勝ち点を取って帰ってきたい。


VS 清水エスパルス (2006/3/25)
大宮アルディージャ 1 - 0 清水エスパルス

リーグ開幕の千葉戦以来のゲームで、自分自身も気合の入る一戦だったし、ここ2試合、思うように結果が出ていなかったチームとしても大事な一戦だった。

清水は開幕3連勝に加え、失点も4節終了時で2点と守備の安定したチームだ。特に、ボールを奪ってからFWチョ・ジェジンに渡った時のカウンターは気を付けなければいけない。パスを繋いでくる分にはそれほど怖さを感じないが、清水の狙いはチョ・ジェジンにまずロングボールを入れることなので、それには特に注意が必要だった。

前節の新潟戦では、守備の位置を高くしたことでリズムを掴むことが出来たので、この試合でも高い位置からのプレッシャーを意識していた。出来るだけ自陣に入ってからロングボールを蹴らしたくなかったので、相手のサイドバックに対しては執拗にプレッシャーを掛けていった。

試合の入りとしては悪くなく、お互い守備の良さが目立つ試合展開となった。それだけに、セットプレーの重要さが試合を左右する感が強く、実際、お互いのチャンスはセットプレーに限られていた。

大宮としては、ボランチに片岡とマーカスを配置したことで、攻撃よりもむしろ守備を重視した起用だった。清水は守備が強いうえに、前半に得点して逃げ切るタイプだったこともあり、こっちは前半を0−0で耐えて、サブのメンバーを後半投入して勝負に出る狙いだった。前半は、そういった意味では狙い通りの展開で、0−0で折り返すことになった。

後半に入り、まずチャンスは大宮に来た。ゴール前で間接FKを得て、キッカーは大悟。一度パスをしてから放ったシュートは相手に当たり、自分の前にこぼれてきた。それを処理しようとしたら相手の足が高く上がり、危険なプレーと判断されて、もう一度同じ場所から間接FKを得た。

実はこの場面、トニーニョがどうしても蹴りたいと志願してきた。しかし、自分としては片岡か大悟のどちらかが良いと考え、トニーニョには申し訳なかったが断念してもらった。そして、片岡が強いシュートを打つと言ったが、相手の壁の位置や、ゴールまでの距離からして壁に当たって跳ね返されるのが目に見えていたので、大悟にもう一度蹴らせようと思った。大悟は一度蹴って感触を得ているし、相手GKも片岡が蹴るのでは?と心理的にも戸惑っていると感じたので、片岡をおとりにして大悟に蹴ってもらった。GKは完全に逆を取られ、大悟のシュートがキレイに決まってくれた。待望の先取点だった。

前半を0−0で抑え、後半の立ち上がりに先取点を奪う。選手交代はまだ誰もしていないが、大宮としては狙い通りの展開になった。

先制点を奪ってからも、守備のラインは高く保ち、相手に自陣に入らせないでロングボールを蹴らせ、そのこぼれ球に対してもボランチの二人がしっかりと挟み込んで奪うことが出来た。

このゲームで一番良かったのはこの「高い位置でのプレス」「セカンドボールへの対応」だった。試合の終盤に危ない場面を招くこともあったが、勝っているチームはどうしても押し込まれるものだし、相手もリスクを負って前に出てきていたので仕方がないと言える。

それよりも、チームのコンパクトさも良かったし、全員が1対1に負けなかったこと、勝利に対して貪欲だったことが、勝利をもぎ取った一番の要因だろう。これが出来ている間は、どんなチームにも負ける気がしないし、勝利を感じさせる大きなプラス材料だと思う。

2節、3節とスッキリしないゲームが続いていたが、大宮の良さが充分出せたゲームだった。この後も連戦が続くが、そのスタートの清水戦で内容と結果が伴ったことは本当に素晴らしい。この高いモチベーションを、次の試合まで持ち続けて、アウェイでも勝利をもぎ取りたい。

ただ、このゲームでの反省点も上げるとすれば、カウンターになった時の迫力さに少し欠けてしまった所だ。相手を脅かすほどのチャンスを作れなかったし、シュートまでもあまり行けていなかった。せっかく高い位置でプレッシングを掛け、良い守備が出来ているのだから、もっともっと迫力あるカウンターを仕掛けたい。その為には奪った時にもっと全員が押し上げる必要がある。FWを含めた2、3人だけではなく、サイドバックやボランチも含めて、分厚い攻撃が出来るようになれば、もっとチャンスが作れるようになると思う。

次のガンバ戦でも、やはり守備の時間が長くなるだろう。しかし、効果的なカウンターを仕掛けることで、ガンバも脅威を感じるだろうし、そこから得点も生まれてくると思う。積極的な守備が徐々に出来てきているので、次は攻撃でも積極性をどんどん出して行きたい。

ぜひアウェイで勝利を!!!


VS アルビレックス新潟 (2006/3/18)
大宮アルディージャ 1 - 2 アルビレックス新潟

去年はリーグで2連敗の新潟との一戦。開幕戦を勝利し、第2節は引き分けと、ここまで去年と同じ流れで来ている。しかも、第3節は去年と同じく新潟戦となり、大宮のホームゲームであること以外は去年と全く同じシチュエーションだ。

大宮としては、何に一番気を付けなければいけないのか・・・その答えは「エジミウソン」ただ一つである。新潟は守備に関しては去年より良くなっていると感じる。サイドにボールが渡った時に、全員でプレッシングを掛けてボールを奪いに行く。そして、奪ったら、とにかくエジミウソンに早くボールを渡し、カウンターを仕掛ける。これがハマれば新潟ペース、ハマらなければ一方的な大宮ペースになると試合前は予測していた。

試合が始まり、ここ2試合とは比べ物にならないくらい良いスタートを切った。シュートまで持って行けたし、コーナーキックも数多く奪うことが出来た。ボールのキープ率も高く、全くやられる気がしなかった。逆にいつ点が入ってもおかしくない内容のゲームだった。

しかし、そういった時ほど落とし穴があるもので、中盤でパスミスし、そのままカウンターでエジミウソンに渡り、彼一人の個人技でシュートを決められてしまう。最も警戒していた選手にやられたことが何よりも悔しい。自滅という感じになってしまった。

その後も大宮ペースで試合は進んだが、なかなかシュートまでは行けずに、前半が終了した。

後半に入り、マルティネスが下がって桜井さんが投入された。これがすぐに的中して、大悟の素晴らしいクロスから、桜井さんがヘディングゴールを決め、同点に追いつくことが出来た。早い時間帯に追いついておきたかったし、流れが良かっただけに、どうしても欲しい同点弾だった。

この試合では、大宮は全体的にラインを高めに設定し、相手の陣地でいつもより前でプレッシャーを掛けていた。高い位置で行くことで、相手は攻撃する大宮のゴールまでが遠く、単調なロングボールしか手立てがなかったと思う。

しかし、FWが高い位置に行っている時に、MFとDFとの間にスペースが空いてしまったことで、そこに相手に入られてしまい、前を向かれてピンチになってしまう場面があった。基本はコンパクトなので、FWが前からプレッシャーに行っているなら、MFもDFも全員がラインを上げないと、簡単にパスで崩されてしまう。

この試合の守備のスタート位置は良かったと思うが、コンパクトさにまだ多少問題があるようにも感じた。ここ2試合を外から見ていて、逆にこのくらい高い設定の方が良いスタートを切りやすいのではとも思ったので、気付いた点をチームに上手く反映していきたい。

結局、追加点を取られて1−2で負けてしまった。この結果にファンの皆さんもブーイングしたい気持ちもあるだろう。

チームとは、個人の能力を最大限に生かすために必要な戦術によって構成されている。個々が違う方向に進んでいてはチームは成り立たない。今のチーム状況は決して悪くはないが、かと言って良くもない。外から見ているとちょっとした1対1の場面でも負けることのほうが多いように感じる。ファールは決して肯定されるものではないが、激しく当たって相手をふっ飛ばすくらいの気合いを表面に出さないと、勝てる可能性は上がらないし、見ているファンの皆さんの心を掴むこともできないだろう。

自分が言いたいのは、この試合は決して戦術どうこうで負けたわけではなく、個人の1対1の部分で新潟の方が上回っていたのかなと感じたということだ。大宮は決してレベルの低いチームではない。個々の能力も高いはずだ。個人がチームに対して責任を持ち、目の前の1対1に勝てるようになれば試合結果も必ず付いてきてくれるはずだ。

とにかく自分の出来る範囲内で精一杯努力し、一日も早く復帰してチームに貢献したい。


VS アビスパ福岡 (2006/3/11)
大宮アルディージャ 1 - 1 アビスパ福岡

古巣の福岡が昇格して、この日を楽しみにしてきたが、怪我の為出場することができなかった。

チームは開幕戦で勝利し、勢いを持って福岡へ乗り込んだ。福岡は飛び抜けた選手はいないが、全員がハードワークし、守備の意識の強い、カウンターのチームというのが印象としてある。大きく崩れることはなさそうだが、大きく差をつけて勝つほど攻撃力のあるチームでもない。そういった意味でこの試合では、相手がどうというより、自分達が立ち上がりからゲームをコントロールできるかどうかが重要だった。

試合が始まり、守備も攻撃も中途半端で、前線でボールがキープできない、奪われる場所が悪いのでカウンターを食らう、全体が間延びしてコンパクトに保てないといった時間が続いた。そして、チームとしてほとんど機能せずに、またもやセットプレーから先制点を奪われてしまった。あの場面も、やはりボールばかりを見ていて、マークを外してしまっていたし、その後も前半戦は良い所がなかったように思う。

しかし、後半に入ると、選手交代も功を奏し、徐々にリズムを取り戻して試合を支配し始めた。ボールが回り、前線でFWがキープしてくれるので、ゲームが安定してきた。得点シーンでは、大悟の素晴らしいCKから、土屋さんがしっかり決めてくれて、何とか同点に追いつくことができた。

「チャンスが作れない時はセットプレーから」というのが、大宮の、と言うよりも、現代のサッカーでは当たり前のように合言葉になってきているが、それでもそれがすごく重要なことで、大事な場面では大きな財産になることに違いないということを感じた場面だった。

この試合で、前半と後半とで一番変わった要因は、ボランチにマーカスが入ったことで、守備がすごく安定したことだと思う。彼は守備に関して言えば大宮の中でも能力が高いし、僕自身も頼りにしている。そこがまず安定し、良い位置でボールが奪えるようになったので、相手の陣地でボールをキープするようになった。それによって相手も下がるし、ボールを取られてもコンパクトになっている分、すぐにプレッシャーがかけられて、二次攻撃、三次攻撃に繋げることができた。逆に福岡は、奪ったボールを攻撃に行こうとしても、自分達の陣地で奪っているので、大宮のゴールが遠く、なかなか繋いで行けないので、ロングボールを蹴るしかなかった。

もう一つポイントを挙げるとすれば、桜井さんの投入だろう。彼はボールキープをさせたらJでも屈指の素晴らしいテクニックを持っていて、前を向いた時だけではなく、敵を後ろに背負っていても、ターンが出来て相手を交わすことも出来る。中盤へ深く下がる時もあるが、それがリズムを生み、流れを悪い方から良い方へ引き寄せる要因になっていたと思う。

ただ、この試合に限らず、前半悪かったチームは自然と後半は良くなることが多いし、この試合も、一概に後半が絶対に良かったとも言えない部分はある。しかし、やれることは証明できたのだから、これを何としても前半からやれるようにしたい。90分間を通してゲームを支配し、試合に勝てれば最高だろう。

課題は山積みに違いない。勝っても驕らず、負けても落ち込まず。常に上を向いて成長していく気持ちだけを持って、頑張っていくことが大切だろう。

とにかくホーム戦は負けられない。ホームで2連戦と続くので、勝利を積み上げていきたい。


VS ジェフユナイテッド千葉 (2006/3/5)
大宮アルディージャ 4 - 2 ジェフユナイテッド千葉

いよいよJリーグが開幕した。

去年は1年目のフレッシュさが功を奏し、開幕戦に勝ち、その後も勢いを持ってリーグに突入することができた。今年は補強も進み、チーム層は去年と比べても断然厚くなった。それだけに、今年に賭ける大宮のオレンジ魂にはかなり大きなものがある。

千葉には去年2連敗していて、「3度目の正直」ではないが絶対に勝ちたい相手だ。去年からほとんどメンバーも変わっていないし、チーム完成度も高く、よく走り、全員が戦う集団というイメージだろう。大宮としては、しっかりとしたゾーンディフェンスで、相手の動きに惑わされずに組織で対抗することで、勝機を見出したいところである。

試合が始まり、選手は開幕戦ということもあって、始めはかなり動きが鈍かったように感じた。ミスを恐れているのか、リスクのないプレーばかりを選択していた。それとは対照的に、千葉はリスクなんて言葉がまるで無縁かのように、人数をかけて攻撃を仕掛けてきた。

そして、大宮が最も注意しなければいけないはずのセットプレーで簡単に先制点を奪われてしまう。去年からのセットプレーに対する弱さはまだまだ改善されていない。これには個々の問題が大きく、1対1というシンプルな競り合いに勝つか負けるかなので、それぞれが強くなるしか改善の道はない。

その後、チャンスらしいチャンスは作れなかったが、その中で大宮もセットプレーから冨田が同点弾を決めた。流れが悪い中でもチームに流れを引き寄せられるセットプレーの大事さを痛感した。

しかし、その直後にまたもコーナーキックから2点目を奪われる。前半は全くと言っていいほどチームは機能しなかったし、メンタルの面でも千葉が上回っていたと思う。

ハーフタイムのミーティングでは、ルーズボール・競り合い・1対1、この全部で負けているから、それを改善しなければどうにもならないと監督からもゲキが飛び、選手も気合いを入れ直して後半に臨んだ。

すると、後半は全く違うチームかのように、ボールも回り、個々の1対1の部分でも競り負けなくなった。全員が前へ前への意識が強くなり、得点の期待を感じさせた。そして、押せ押せムードの中、またもやセットプレーから大悟の鋭いフリーキックが相手のオウンゴールを誘い、同点に追いついた。その後、千葉の選手が退場し、流れは一気に大宮へ傾いてくれた。

そして、セットプレーのこぼれ球からトニーニョが折り返したところに、大吾がヘディングで決め、逆転に成功。その後もう1点を追加し、結局、4−2で開幕戦を勝利することができた。

開幕戦は難しい試合だし、メンタルの部分で強くなければ100%の力を発揮できない。そう考えるとメンタル面は大宮の選手にとってこれからの課題なのかもしれない。

だが、そんな中でも試合後半は盛り返し、チームの良さを存分に見せられたことは本当に素晴らしかったと思う。小林(大)や小林(慶)が加入したことでボールが中盤で落ち着くし、攻撃の回数が多くなる。そういった面では、去年足りなかった部分が今年は改善されつつあり、何よりセットプレーの精度が上がり、得点源としてプラスされたこともチームにとっては大きい。

まだまだチームが完成するには時間が掛かりそうだが、可能性は感じられたし、開幕戦で千葉を破れたことは自信になる。この勝利を次に繋げるためにも、浮かれることなく、福岡戦に向けていい準備をしていきたい。

2年目のジンクスと周りは言うが、何としてでもそれを打ち破って、目標を達成したい。

大宮ならそれが出来ると信じている。

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